第2の脳『腸』を知れば知るほど面白い
こんにちは!熊本のパーソナルジムMY-GYMの広報担当MASAEです!
突然ですが皆さんは最近、体の不調や悩みを抱えていらっしゃいますか?
「病気とまではいかないけれど少し便秘気味」
「体が冷えてむくんでいる気がする」
「疲れがなかなか取れにくい」
などの小さな悩みは仕事、家事、学業など社会を生きる全ての人につきものです。
そのような小さな悩みは、「第2の脳」とも言われる腸の調子を整え健康な体を手に入れることで改善の兆しが見えてきます。
現在、コロナ禍による生活の変化や日々の生活の忙しさにより健康状態に影響が及び、小さな不調を抱えている方が増えている中、腸の働きを良くするための「腸活」という言葉がとても注目を浴びています。
今回は「腸活」とはいったい何なのか、良い状態の腸とはどのような腸なのかについて詳しくご紹介していきます!
目次
【注目】腸活とは?
腸活とは、腸内環境を整え維持することを指します。
人間の腸の中には様々な細菌が生息しており、その数は実に1000種類・100兆個といわれています。
重さにすると約1.5㎏もあるそうで、これは人間の体内全体の細胞のうち約9割を占めるといいます。
顕微鏡で腸内をのぞいたとき、この多種多様な腸内細菌がまるでお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
この腸内フローラを整えることで、体に様々なうれしい効果をもたらします。
腸内フローラについて
腸は1本の長い管ですが、部位によって環境はさまざまです。
酸性の度合いや酸素の有無によって、それぞれの腸内細菌が棲みやすい環境は異なります。
胃に近い小腸の上部では胃酸の影響があるので棲みつく細菌は少なく、大腸に近づくにつれて数が増加します。
大腸では、便1gあたりの細菌数が1兆個にもなります。
このように小腸から大腸にかけて様々な細菌がバランスをとりながら生息している腸内フローラは私たちの健康にまつわる3つの働きをしています。
①消化できない食べ物を身体に良い栄養物質へ作り変える
②腸内の免疫細胞を活性化し、病原菌などから身体を守る(腸のバリア機能向上)
③「腸内フローラのバランス」を保ち、健康を維持する
つまり、腸活をする=腸内フローラを健康にすることと言い換えることもできます!
なぜ腸活が健康にいいの?
私たちの体には元々、外から⼊ってきた病原菌などを排除するシステムが備わっています。
そのシステムのひとつに「腸管免疫」というものがあり、腸内フローラと重要な関わりを持っていることが最近の研究でわかってきています。
通常、感染源となるウイルスや病原菌などは⼝や⿐から体内へ侵⼊するため、腸までの消化管は常に外敵の脅威にさらされています。
この外敵から体を守るために、腸には免疫細胞の約70%が集まっており、それらのことを「腸管免疫」と呼んでいます。
腸が「第2の脳」といわれる所以はここにあるともいえます。
外敵の多くは胃酸によって死滅しますが、それでも死なない病原菌などは⼩腸に到達し、腸壁にある「パイエル板」に取り込まれます。
パイエル板の中には主要な免疫細胞が集まっており、侵⼊してきたものがヒトの体にとって悪いものと判断した場合、抗体「免疫グロブリンA(IgA)」という免疫物質を出して退治します。
つまり⼩腸が活発に働くと、必要な栄養を吸収し体⼒をつけるだけではなく、パイエル板などの腸管免疫が病原菌から体を守ってくれるのです。
逆に、腸のバランスがとれていないと栄養の吸収がうまく行われず、体調を崩す原因となります。そのため、一般的に「腸活は健康にいい」といわれているのです。
「良い腸」とはどんな腸?
では、状態がいい腸・バランスが取れている良い腸とはどんな腸なのでしょうか?
それはずばり、「腸内細菌のバランスが良好」であることです!
体内には3つの腸内細菌が存在します。
3つの腸内細菌のはたらき
①善玉菌
悪玉菌の侵入や増殖を防ぐ体に良い影響を与える菌です。
腸内を酸性にするほか、腸の運動を活発にして、お腹の調子を整えてくれます。
例:ビフィズス菌、乳酸菌など
②悪玉菌
腸内で有害物質をつくり出す体に悪い影響を与える菌です。
悪玉菌が増えてしまうと、便秘や下痢、肌荒れなど様々な影響を及ぼす原因になります。
例:ブドウ菌、ウェルシュ菌など
③日和見菌
健康時は害がないものの、体が弱っている時に悪い働きをするなど、
善玉菌・悪玉菌の優勢な方に味方をする菌です。
例:バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、連鎖球菌など
この3つの腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、優勢な方につく日和見菌が7割と言われています。
善玉菌のが優勢で働きが活発に行われると、悪玉菌の増殖を抑えられれば、健康的な腸内フローラの状態(良い腸)であると言えるでしょう。
腸内フローラのバランスは崩れやすい
『腸内フローラ』のバランスは、体調・食生活・年齢・ストレス・抗生物質などの薬の服用…といった様々な要因によって日々変化します。
要因1:食事
もともと日本人は野菜や穀類中心の食生活で、善玉菌にとって良い環境でした。
肉類中心の食生活に変わると、脂質や動物性たんぱく質を好む悪玉菌が増え、健康な『腸内フローラ』を保ちにくくなります。
(食事については次回詳しくお話しします!)
要因2:加齢
赤ちゃんの『腸内フローラ』はビフィズス菌などの善玉菌がいっぱいです。
成長に伴い腸内は変化し、善玉菌と悪玉菌のバランスのとれた『腸内フローラ』になります。
しかし、老年期に入るとビフィズス菌が減り、ウェルシュ菌などの悪玉菌が急激に増加。
中にはビフィズス菌が1%しかないというケースもあります。
このように腸内環境の変化は、老化や生活習慣病と関係していると考えられているのです。
要因3:抗生物質などの薬
抗生物質は、病原菌だけでなく、他の害のない菌まで排除することがあります。
その結果、腸内の善玉菌が減って腸内環境が乱れてしまいます。
抗生物質を使う場合には、合わせて善玉菌を摂ることや『整腸剤』が大切です。
要因4:ストレス
腸には消化管の機能を調整する複雑な神経系があることが知られています。
腸と神経は密接な関係にあるため、精神的なストレスによって腸内環境が乱れ、下痢や便秘といった症状を起こしやすくなるのです。
特に、慢性的な下痢や便秘のうち、過敏性腸症候群はストレスが大きく関係しています。
このような要因により、腸内フローラのバランスが崩れる(=腸内の悪玉菌が増える)と、悪玉菌がつくりだす有害物質も増え、便秘や下痢、肌荒れやアレルギー、慢性的な身体の不調など、さまざまな悪影響が表れてしまいます。
そこで、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を優勢に(多く)する、つまり良い『腸内フローラ』を保つことが、健康的な毎日を過ごすためにとても重要になってきます。
まとめ・最後に
今回は腸活とは何なのか、ご紹介させていただきました!
腸内にこんなにたくさんの細菌があり、それらが私たちの体内の栄養吸収にとても深くかかわっているから腸活をすることは健康に良いんですね!
それにしても、腸の働きってたくさんありますよね。
「第2の脳」を名乗るだけのことはあるなと感じました…(なんという上から目線…)
また、腸内フローラのバランスを崩す要因は身近に沢山潜んでいることがわかりました。
このことも腸活の重要性を表していると思います。
次回は、腸活をすることのメリットや具体的な方法を詳しくご紹介していきたいと思います。
そちらもぜひ、チェックしてみてください!
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